ゴルフをプレーしていると、右脇腹に痛みを感じた経験はありませんか？「スイングの途中でズキッとした」「ラウンドの後に右脇腹が重だるい」といった悩みは、特に初心者や慣れない動きを繰り返している方に多く見られます。放っておくと痛みが悪化し、プレーの楽しさが半減してしまうこともあります。
右脇腹の痛みはスイング時の体の使い方や準備不足による筋肉への負担が原因となるケースがほとんどです。正しいフォームやウォーミングアップを取り入れることで、予防や改善が可能です。
この記事では、ゴルフで右脇腹が痛くなる原因とその対処法について、初心者にもわかりやすく解説します。フォームの見直し方やストレッチ方法など、実践的なポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
ゴルフで右脇腹が痛くなる主な原因
ゴルフ中に右脇腹が痛くなる原因の多くは、スイング動作による筋肉の使いすぎや、動きに対する体の準備不足です。特に右利きのゴルファーにとって、スイングでは体の左側に向かって大きく回転するため、右側の腹斜筋（ふくしゃきん）や肋間筋（ろっかんきん）に強い負荷がかかります。
これらの筋肉は体をひねる動作で使われるため、十分にほぐれていない状態で急激に動かすと、小さな筋断裂を起こすことがあります。これが痛みとして表れ、プレー中や終了後に違和感を感じる要因になります。
また、準備運動をしないままのプレーや、間違ったスイングフォームが習慣化していることも痛みの原因になりがちです。練習のしすぎや、急な力みも右脇腹に負担をかけるため、日頃のケアやフォームの見直しが重要になります。
スイングフォームに潜む負担のかかる動き
ゴルフスイングは全身を使う運動ですが、とくに体を回転させる際のひねりの動作において、右脇腹に大きな負担がかかることがあります。よく見られるのが、「体だけを強くひねり、腰や肩の回転が追いついていない」ような動きです。これは脇腹だけで動きを支えることになり、筋肉に無理な負荷がかかってしまいます。
また、インパクトの瞬間に上半身だけを使って強く打とうとする癖があると、右脇腹が一気に引っ張られるような状態になり、筋肉が悲鳴を上げてしまいます。本来、スイングは下半身からの連動が重要で、下半身→体幹→腕の順でスムーズに力を伝えることが理想です。
腕や肩だけで無理に飛ばそうとする打ち方は、飛距離が伸びないだけでなく、体のどこかに偏った負担がかかる原因にもなります。痛みを感じた場合は、自分のスイングを動画で確認したり、プロのレッスンを受けて正しい動きを学ぶことも有効です。
痛みを防ぐための正しい体の使い方
右脇腹の痛みを予防するためには、まずスイングにおける「全身の連動」を意識することが大切です。スイングは手打ちではなく、脚・腰・肩・腕といった体全体の動きをバランスよく使って初めて、無理のない力強いショットが生まれます。
特に体幹（たいかん）と呼ばれる腹部周りの筋肉をしっかり使う意識を持つと、脇腹に過度な負担がかかるのを防げます。意識的に腹筋や背筋を鍛えると、スイング時の安定性が増し、筋肉への負担も分散されやすくなります。
また、スイングの際に必要以上に力を入れすぎないことも重要です。「飛ばしたい」という気持ちから体を強くひねりすぎると、かえってスムーズな動きができなくなり、脇腹の筋肉を引っ張ってしまいます。無理なく、自然なリズムでスイングすることを心がけましょう。
ラウンド前に行いたいストレッチとウォームアップ
ラウンドや練習前には、必ずウォームアップとストレッチを行いましょう。とくに腹斜筋や背中、肩周り、股関節を意識的にほぐすことで、スイング時の可動域が広がり、筋肉への負担が減ります。
体をひねる動きに関わるストレッチとしては、立った状態で肩幅に足を開き、上半身を左右にゆっくりひねる運動がおすすめです。このとき、腰からひねるのではなく、肩や背中も連動させてゆっくり大きく動かすようにします。息を止めず、深呼吸をしながら行うとより効果的です。
ウォームアップとしては、軽いジョギングやその場での足踏みで体を温めてからストレッチに入ると、筋肉がほぐれやすくなります。寒い季節や朝一番のプレーでは、特に入念に行うことで、痛みの予防だけでなくスイングの質も向上します。
痛みが出たときの対処法と無理をしない判断基準
もしプレー中やプレー後に右脇腹に痛みを感じた場合は、まずは無理をせず休むことが最優先です。軽い違和感程度であれば、プレーを中断してストレッチをしたり、冷やすことで改善することもありますが、鋭い痛みがある場合は続行せず、その日のプレーを控える勇気も必要です。
痛みが長引く場合は、筋肉の軽い炎症や筋膜の損傷が起きている可能性があります。湿布や市販の消炎剤で様子を見ることもできますが、改善が見られない場合は、整形外科などで診断を受けることをおすすめします。
大切なのは、「我慢してプレーを続けない」ことです。ゴルフは継続して楽しむスポーツだからこそ、身体のサインに敏感になり、早めに対処することが長く健康に続ける秘訣です。再発防止のためにも、痛みの原因を理解し、無理のないプレーを心がけましょう。
引用元：https://ichi5ichie.xsrv.jp/